走れ17歳女子

アルマゲドン

ーー私は選ばれたらしい、世界最後のヒロインに

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私には歳の離れた優秀な科学者の兄がいる。

その兄が

｢明花(あすか)、お前のDNAサンプルと父さんと母さんから聞いた話を合わせると、お前はあのユートピアにはかからないかもしれない｣

有り難くも、兄によって私は某ゾンビゲームのヒロインの一人になった。

みんなゾンビになった世界で、仲間を探せ？闘え？私にそんな事は出来ないし、私一人生きてたって、それは世界の終わりだわ。

ーー世界の終わりを前にして、私は彼を思い出した。