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一人暮らしをしているアパートから出た翔悟は
クロスバイクのペダルを踏み込んだ。
アパートから大学まで30分かからない。
夏になって気温は高く暑いが
風はとても気持ちが良かった。
1つ目の信号は赤だった。
ブレーキを踏み、地に足をつけると
一気に風がなくなる。
「...あっつ」
腕時計を確認する。
大学の授業までまだ全然余裕。
ならいいか。
そう思った時にはもう翔悟の体は
遠回りしようと動き出し
いつもなら真っ直ぐな道を大きく右へ曲がった。
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