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翌日の空もとても青かった。 雲は数える程しかなく、片手で掴めそうなくらいの大きさのものが雄大な空に浮かんでいる。 それは朝、カーテンを開けた時に 数秒間 眺めてしまうほど魅力的だった。 翔悟は さっとTシャツとジーンズに着替え 顔を洗い、髪を多少直してから 冷蔵庫に並んでいるウイダーinゼリーを ひとつ手にした。 一人暮らしをすると食事が雑になるとは本当の事だと最近実感する。 必要最低限の財布とキーケース、携帯を尻のポケットに突っ込み翔悟は家を出た。 クロスバイクに跨りペダルを踏み込む。 タイヤの回り方が昨日よりも軽くて 湿気が今日は一段と低いことが分かる。 そのまま心地よい風を感じ、ひたすら漕ぐ。 昨日は赤だった信号は青だった。 だが そんなの気にせず翔悟は鼻歌を歌いながら 思い切り昨日と同じく右へ曲がった。 あの場所まで もうすぐ。 彼女は、いるのだろうか。
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