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でも本当。あの時、一時間くらいかかったのに。
何も聞かず、何事もないフリで、いつも通りお会計処理してくれた受付窓口の方。
あの時は、本当に嬉しかったし、有難かったなぁ。
やっぱ乳腺外科専門の方が良いのかも。
きっとガン告知された直後の患者さんを、今まで沢山見て来たんじゃないかなと思います。
乳ガン検査受けるなら、やっぱり標榜科の少ない乳腺外科専門のところがオススメです。
まだ結果待ち、という方も、そのご家族の方も。
そして告知が義務化されたお医者様も。
ガン告知のショックは、想像を絶します。
だからこそ知りたくない。知らせたくない。
それも一つの考え方だと思います。
現にワタシも、ガン告知を受ける前までは「知りたくない派」でした。
信頼出来る家族が、自分の恐怖も不安も全部背負ってくれないかな、とも。
そんなショックや恐怖は、自分で受け止めるなんて絶対無理。心が折れちゃうよ、とも。
そんな事を思ってました。
今は考えが変わって、告知して欲しいが七割、して欲しくないが三割くらいでしょうか。
それでも、やはり悩むと思います。
判断は人それぞれだと思う。
ただ、一つ言えるのは。
告知で終わり、じゃないんですよ。
当たり前のことだけど、つい忘れちゃう。
患者としての人生って、まだちょっとかも知れないし、運良くもっと長いかも知れない。
それでも、ちゃんと続いていく。
続けなくちゃなんない。
そんな時、自分なら周囲からどう接して貰いたいんだろう、どういう人生を望むんだろう。
そう言う事なんじゃないかなと思うのです。
騙し騙されて、恐怖から逃げたくて逃げきれなくて、なんだかずっとモヤっとしたまま生きていく。
それってちょっと、シンドイかなぁ、と個人的には思っちゃうんです。
ちなみに、絶対無理だと思っていたワタシですが、時間はそれなりに掛かりましたが、何とか気持ちを安定させる事が出来ました。
分からないけど。
きっとあなただって大丈夫。
泣いても喚いても、別に良いじゃないですか?
みんな一緒なら、あなただって泣いて良い。
むしろ、あなただけ我慢する必要なんかないよ。
だから。きっと、あなただって、大丈夫だって言える日が来る。
信じないとダメだよ。
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