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・最後、個人的に一番重要だと思った事ですが。
この時期だけ。
検査結果が出るまで、病気の事は出来るだけ考えないないのがオススメ。
かなり苦しいとは思いますが、ゆっくりと時間をかけて落ち着いていきますので、パニック冷めやらぬこのタイミングだけは無理せず仕事や趣味、外食や音楽、ゲームなどに没頭した方が良いと思います。
勿論泣きたくなったら、出来るだけ落ち着ける場所で思い切り泣いた方が良い。
ただ、この時期はメンタルがめちゃくちゃなので、大きな決断は避けた方が無難です。
壮大な決意表明をしたり、逆に「見苦しくなく、笑って死にたいわ」等。ドリーミングでお綺麗な生死感を吹聴してしまいがちです。
実はワタシがこの時期、春先の山岳天候か小豆相場並の感情の大波に翻弄されておりました。
元々が小説家志望なので、書き溜めたプロットをファンの作家さんに送り、死後に形にして欲しいと思ったり。
かと思えば、夜中に悲鳴らしきものをあげて飛び起き、そのまま眠れなくなったり。
悟った気分になってみたり。
右胸の中のコロコロが寝返りした拍子に破れ、身体中にガン細胞が広がるのではと、恐怖で身体がすくんで何も考えられなくなったり。
もし手術で胸を取るなら、手術前に動画で撮っておこう。術後がどうなるか、不安な人達の為に動画を投稿しよう、と変な義務感に燃えたり……。
……いや、今考えると恐ろしいッスよ。本当。
現在書いてても、苦笑しちゃいます。とほほ。
どれも実践しなくて良かった。
もしやってたら、一生の汚点だったわ。
特に小説プロットの送り付け。
やだよ!ワタシがもしプロになれたとしても、死ぬほどネタに困っていても。
そんな怨念こもった重いもの、受け取るなんて怖過ぎるだろ!リアルホラーだよ!絶対無理だろ!
……なんて、かつてマジで思った事を、現在その本人が否定してますから。
しかも一年以内に。
やはりこの時期は、余計な事は考えず、余計な事は吹聴せずに過ごすのが無難かなと思います。
いや、割と情緒安定型な性格だと、自分では思ってたんだけどなぁ。うーん。
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