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少し気になるのは、右の脇リンパが僅かに腫れて大きくなっていること。
リンパに転移している可能性があります。
「風邪で腫れた可能性がありますが、転移は覚悟しておいて下さい。
手術中にリンパを検査して、転移していた場合はそのままリンパ節を切除します」
とのこと。
確かにコールセンターで仕事をしているため、マウスを良く動かします。
利き腕の右なせいか、なんだか脇をよく擦る感覚はありました。
太ったのかな、と思っていたのですが。
手術の日程は、4月の半ば辺り。
右胸の部分切除。
退院後には1カ月の絶対安静期間(まだ動き回ると、傷口が開いて大出血の可能性あり。更に傷口からの細菌感染リスクが高い期間)を空けて。
放射線治療にそれから約1カ月。
プラスして、再発の可能性がある10年間、自宅服薬ホルモン治療と経過観察の為の通院。
今後のスケジュールが、やっと決まります。
胸も全部取られる訳ではなく、部分切除で行けるよう。自分自身の身体が、少しは残ってくれる。
ワタシは小学生の頃、両胸を全摘出した女性を見ています。
彼女が銭湯で、胸を張って湯船に浸かれるようになるまで、一体どれだけ悲しんだだろう。
病気を知ったショックから、休む間も無く自分の肉体が欠損する恐怖。
その心の痛みを考えたら、今、同じ病気のワタシが泣いてなんか居られません。
そう考えてはいるけど。
同意書にサインをする時。
なんだか予想以上に、胸が痛みました。
手術を受ければ、ワタシの身体は永遠に元には戻りません。
頭では分かってはいるのですが、ただひどく苦しかったのだけ覚えています。
ワタシが手術を受けるのは、1カ月近く先。
3週間ほどでしょうか。
その間、進行するガン腫瘍の恐怖と、失う自分の身体。
天秤にかけて選んだ答えを、ワタシは受け入れなければならないんだろうなと。
そう思うと、なんだか色々なことが頭をよぎって、上手く頭が回りません。
まあ現実には、やることが多過ぎて悲鳴を上げている内に、手術当日が来たという感じです。
同じ病気で手術をされる方。
本当にお辛いと思います。
毎日、着替える度にイヤでも目に入る、胸という部分が取られてしまう。
でも時間はかかっても、完全に消える心の痛みじゃなくても。
きっと大丈夫だって思える日が、あなたにも来ると思う。
分からないけど。きっと大丈夫だよ。
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