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もうね。
誰か車が通ったら、そんな道からは逃げちゃいなよ。そんな風に思うよ。
誰に何言われたって、別にいいじゃないですか。
どうせ、誰も誰かの人生に責任は取れない。
生活保護費削減のためか、担当者から「まだ復帰出来ないの?」とか。
めっちゃ言われ続けて落ち込んでたけど。
でも、そういう焦りが、割れたカバーを見た瞬間に消し飛んだ気がしましたね。
── 色々言ってたって、そいつ、結局ワタシが大変な時にだって何の役に立たないじゃん。
ケッ、要らねえや。
苦しめるだけの人間関係なんて、寛大な心で受け入れてやる義理も余裕もありませんぜダンナ。
腕が一本無いとか、車椅子生活とか。
人は分かりやすい「痛々しさ」しか分からない。
見た目が普通と同じなら、見えない辛さは全部、本人がズルして怠けてる。
ガンバってない人にされてしまう。
そんな言葉をマジに取って、見当違いの努力して、結果がヘアピンカーブのドン詰まりだったら、ワタシの大切な人生の時間が無駄になっちまうじゃん。
言わせておけばいいのです。
ヒッチハイクでも何でも、そんな道からは華麗に逃げちゃえばいいのです。
病気になったら、うんざりする程たくさんの無理解と出会います。
死や病気に関することが、全てものすごいモチベーションで秘匿とされる、この日本で。
本当に理解して貰えるまで、多分あと何十年もかかると思います。
情報が全く出回りませんし、せいぜい美しく脚色されたリアリティ皆無のドラマくらいでしょう。
だからそんな時、現在の自分の身体と素直に向き合ってみると良いと思う。
自分で本当に判断したことなら、最後はヘアピンカーブでも諦めがつくと思う。
「しんどいな」と思ったら、本当に本当に他のルートは無いのか。
解決策は、自分が「ガンバる」ことだけしかないのか。
もしかして、他人に良く見られたい、又は逆に責められることを恐れて、思考停止のまま、その道を選んでないだろうか。
色々ちゃんと考えて、ゆっくり道を選ぶのが良いと、あーちゃんは思います。
他人は人の人生に責任は負えないけど、その一方で人間は誰もが自分の身体と一生付き合っていく。
── 文字通り「一心同体」ですからね。
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