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告知する人 される人
調べてみると、数十年前までは本人へのガン告知は基本されなかったようですね。
ワタシも昔の漫画や医療エッセイで、医療関係者がガン告知をするべきか否か悩むと言う話を聞いた事があります。
大抵はまず家族に告知され、家族が告知OKだと判断した場合のみ本人に告知と言う流れだったと思います。
今現在。出版物や、ネットの記事でも、本人がたいへんショックなガン告知を受けた時にどうするか、と言うものより、家族がガンになった時に患者の家族はどうしたら良いのかを記したものの方が多いヘンな状況です。いやはや。
いやー、日本人って本当アメージングな民族。
家族の絆とやらのスピリチュアル・パワーなんでしょうかね。
本人でなくても、本人が望むであろう選択を正しく理解することが出来るらしい。
それが生命に関わる事でも。
全く褒めてませんけどね。
正直、ワタシが家族ならゴメンです。
もし仮に何かのミラクルで大ファンのチャン・イーシンさんとワタシが夫婦になり、その上で彼がガンに罹患したとして。
ワタシには、そんな責任負えません。
大好きで、ずっと見ていて、辛い時には彼の動画を見て元気を貰った大切な人だけど。
勿論、罹患したら全力で支えると思うけど。
面倒だったり、相手に愛情がないから出来ない訳じゃないけど。
でも、その判断だけは負えないんです。
とても辛い事だけど、病気を受け止めてくれると信じていても、ワタシはどこかで最後まで迷う気がするんだよね。
それが親や、妹や、姪っ子が大きくなった時でも。
もし本当に家族に対して誠実でありたいなら、自分は家族を本当に理解してる。
100パーセント理解していると思い込むのは、とても傲慢なことだとワタシは感じる。
背負っちゃいけないと感じるんだ。
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