ダイアリー〈2〉

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ウィリアムと両想いになったのも束の間、相変わらずケイティが夜勤でいない夜はデイビッドの相手をさせられていた.. デイビッドとケイティの夫婦の寝室で父親と娘がベッドで横になっていた。 既にデイビッドは満足したのでジュディスは下着を着けて出て行こうとすると、「もう行くのかい?ジュディ。もう少しパパの横にいてくれないか?」と言われ、彼女は少し眉を潜めた。 「もういいでしょ..明日学校あるし」 「パパだって仕事があるさ、でもまだジュディと一緒に居たいんだ」そう言うと彼はジュディスの腕を強く掴み引き留めた。 彼女は少し怖くなり、再び横になった.. ベッドの横のテーブルライトが淡いオレンジの光で二人を照らしている。 デイビッドの少し長いブロンドの髪が光って見える。 「ジュディの初めては誰なんだい?」勿論分かっている筈なのにわざと聞いてくる。 「..パパだよ」 それを聞いて満足そうに笑みを浮かべると 「今まで何回オーガズムを感じたかい?」と続けて質問した。 「..分からないわ」彼女は天井を眺めていた。 実際本当に分からない..寧ろオーガズムなんて感じた事すら無いのかもしれない。 あるとすれば恐怖の中で無理矢理、イカされた事があるのかもしれない。 sexが気持ちがいいなんて感じた事が無かった。 寧ろ、ウィリアムを思いながらオナニーをしている方が気持ち良かった.. ふと、彼女はハッとした表情をした。 今この男に自分に恋人が居ると話したら、もうやめてくれるかもしれないと思ったのだ。 「どうしたんだ?ジュディ」彼は覗き込むようにして聞いた。 ウィリアムと同じ青い瞳が彼女の瞳を見つめた..その瞳はウィリアムとは違う禍々(まがまが)しいものが彼女には見えた。 そして、その瞳を見た時に彼女は悟った.. この男に恋人が居るなんて話したら、逆上して更に何をされるか分からない..自分だけではない、相手を聞き出して徹底的に追い詰めるだろう。 この男はそんな奴だ..こんな甘い考えをした自分が馬鹿だと思った。 「..ううん、何でもない」 彼女は無表情のまま答えた。 こんな悪夢のような日々の中で彼女の救いはウィリアムの存在だった。 彼が居るから辛い日々も乗り越えて来られたんだと__ 先週交わした彼との初めてのキスがジュディスの脳裏に浮かんだ。 そしてそれとは裏腹に自分の身体が(けが)れてしまっている事が彼女には苦痛だった..
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