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「ちょっと、あいねぇ起きてよ~!」
翌朝、私はあいねぇの部屋の前にいた。昨日盗られた眼鏡を返してもらうためである。
だがドアをどんなにしつこくノックしても、中から返事はない。
仕方がないから1度あきらめ、朝食や身支度にむかった。そしてそれらすべてを終えて、もう1度ドアの前に立つ。
「あいねぇー!!」
大声を出した。これならどんなに熟睡でも、目が覚めるだろうと思った。
部屋の中から何か動く気配がした。ようやく起きてくれた、そう思った時、
「…うるさい」
殺気と共に不機嫌なあいねぇの声が聞こえた。
あいねぇは決して朝が強い方ではないが、ここまでひどいのは珍しい。おおかた二日酔いが原因だろう。
このまま圧にひるんでいたら、学校に遅刻してしまう。
私は意を決して、あいねぇの部屋に入った。
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