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「では、本日の議題はこちらです。」
教台に立つ委員長が取り仕切る。
隣のクラスの彼女は、くっきりした二重に、形のいい鼻、仄かに赤い頬を持った美人だ。おまけにスタイルもいいし、リーダーシップもかねそろえてある。
今の現状に満足しているはずなのに、彼女を見ると胸がざわめく。
どうして私が持っていないものを、彼女はあんなにも持っているのだろうか。彼女みたいな容姿なら、「姫乃恋華」でも自信を持てたかもしれない。
彼女の身に付けているシュシュのデザインの良さについつい目がいってしまう。でも私には似合う訳がない、無駄だと目をそらす。そんなことをずっとくりかえしていた。
委員会が終わった帰り道も、何故だかその堂々巡りな思考にまだ捕らわれていた。
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