23人が本棚に入れています
本棚に追加
/94ページ
それにしても、今日は朝から暑い。
おそらく、このままいけば午後には猛暑日となるだろう。
そんなことを考えていたら、地面がゆらいだ。なんとなく吐き気もする。
-やばいな、熱中症かも。
そう考えたのと同時に、あたしの意識はブラックアウトした。
あたしは次に目がさめたときには、室内にいた。
静かだけど決して無音ではない空調の音。
そのお陰か、滝のように流れていた汗は止まっていた。快適な室温だ。
そしてどことなく漂う消毒の匂い。
-ここは、保健室か。
ようやくあたしは気づいた。
あたしはベットの上で寝かされていた。閉じられたカーテンは強すぎる日差しを、がまるで木漏れ日のような光へと変えていた。
最初のコメントを投稿しよう!