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「あっ、そうだ!美和の家行く前にコンビニに寄ってもいい?」
「いいけど、どうしたの?」
帰り道、私の提案に少し怪訝そうな顔をする美和。私は満面の笑みで答えた。
「お菓子!」
「ああ、勉強中の糖分補給は絶対不可欠だね」
そう言ったのは、美和ではなかった。背後から声がした。私たちよりも低い声、男の人の声だ。
そして私には、この声に聞き覚えがあった。声を聴いただけで飛び跳ねる心音が、後ろにいるのが誰かを教えてくれる。
私は立ち止まり、ゆっくりと振り返った。
やっぱり。
「知己さん!」
「久しぶりだね、れんちゃん」
「お久しぶりです。最近お店いませんでしたよね?」
ここ最近私が、通学路である店の前を通ると、必ずみづにぃが店番をしていた。
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