第3章 恋と知りて踏み出す歩み

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「そうそう、先日再会が嬉しくてついお酒飲みすぎちゃったんだよね」 「二日酔いですか?」 「いやもっとひどくて、4日くらい寝込んでた」 苦笑いしながら言う知己さんに、隣で聞いていた美和は若干引いていた。 そう言えば、あいねぇもあの後結局、そのくらい寝込んでいた。 私の周りはなんて酔っ払いが多いのだろうか。そのうち急性アルコール気中毒で死人が出るかもしれない。 押し黙った私たちを見てどう思ったのかは定かではないが、知己さんは話題を変えた。 「れんちゃん達、もうすぐ期末試験?」 「あっ、はい!」 「勉強、教えてあげようか?」 「えっ?!」 「へっ?!」 私と美和は驚きのあまり、2人揃って変な声を出してしまった。
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