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第1章 止まった「時」は、ある日突然動き出す
「姫乃ー、今日委員会だって先生言ってたよー」
「あっ、了解、ありがと」
あれから7年がたち、私は高校2年生になっていた。周りはカレカノだの、アオハルだの言ってるが、私には関係のない話だ。
化粧っ気のない顔。何の代わり映えのない黒淵眼鏡。2つに結んだセミロングの髪。膝丈のスカート。
周りからすれば「地味」「大人しそう」「真面目」で表せるのが、今の私だ。
別にこの高校時代、青春に全てをかける必要はないじゃないかと思う。
今私は、学級委員をやっている。先生は評価してくれるし、クラスメイトは頼りにしてくれる。大学を推薦で行くなら、わりといい状況だ。これ以上望むこともないし、私は満足していた。
先生からの伝言を伝えてくれた友人に返事を返し、私は委員会に向かった。
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