第3章 恋と知りて踏み出す歩み

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第3章 恋と知りて踏み出す歩み

「恋華ー!一緒に帰ろう!」 帰りのホームルームが終わると同時に、美和はドアを開けるなり、そう叫んだ。 今日からテスト期間。全部活動、活動停止期間となった。だから美和とも一緒に帰ることが出来るのだ。 「いいよー!先に昇降口で待ってて!」 私も大きな声で返答する。 「じゃあね!」 「あっ、また明日!」 「ばいばーい!」 急いで仕度をした後、クラスの友達に声をかけてから教室を出た。 眼鏡を外し、髪型を変えるようになってから、私には友達が増えた。とても嬉しいことだ。 彼女らによればどうやら雰囲気が変わって、話しかけやすくなったらしい。 そんなことを考えていると、階段の踊り場にある鏡が目に入ってきた。
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