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「なんだコレ?」 そのアプリを見つけたのはたまたまだった。 待ち合わせの相手が寝坊し、大幅に遅刻をしたため、僕には時間をつぶす必要があった。 大型書店をぐるっとまわったが、それでも時間をつぶしきれなかった。 そしてあまりにも過酷な暑気から逃れるために、コーラだけを注文してハンバーガーショップに腰を落ち着けたのだった。 込み合う客たちの体温にも負けないほどにキーンと効いたクーラーの冷気に安堵し、スマホを取りだしてラインを確認する。 ──────────────── ──ごめーん! 今起きた ──え ──悠真もう来てるよね? ──うん、来てる ──今からだったら、ものすごい遅くなるから、また別の日にしよっか ──大丈夫だよ、千花んちからだったら一時間ぐらいだよね ──準備とかもあるから、もうちょっとかかるかも ──待ってるよ。映画は一本後のにすればいいしさ ──分かった。ごめんね ──ぜんぜんいいよ ──また着いたらラインするね ──────────────── まだ新しいメッセージは来ていない。 何かゲームでもしようかとスマホのアプリストアをのぞき、その変わったアプリを見つけた。 そもそも僕は普段はあまりゲームをしない。     
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