またひとり。

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「どうしよう……」  景が落ち着かなさげに視線を彷徨わせる。 「あんたがおろおろしてどうすんの。大丈夫だって、私が殺される保証はどこにもないんだから。もう事件は終わったのかもしれないし。ね?」  紗耶香は景の手を取って、言い含めるように言葉を紡いだ。  しかし、八月。  第四の犠牲者が出た。
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