3人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
「ゆう君、久しぶり!」
「久しぶり」
ほぼ一週間ぶりに会う彼女の笑顔は、僕に癒しを与えてくれる。
「学校も休んでたよね。どうしたの?」
「ちょっとね…用事があったんだ」
一週間前、元カノから連絡があった。元カノとは、高校を卒業して以来、会っていなかった。
『あんな三流大学に、まだ通ってんの?留年してでもこっちに来ればいいのに』
高校の三年間付き合っていた元カノは、頭が良くて、気が強くて、自信家で…
『また、側に置いて欲しいでしょ?』
傲慢で、常に周りを見下していた。
『周りのやつら、頭はそこそこ良いんだけど、使えない奴ばっかりなのよね。やっぱり、あんたが一番良かったわ』
同じ大学に行く予定が、僕だけ落ちてしまった。だけど、そのお陰で彼女にも会えた。
『ふーん…頭の悪い女の子に鞍替えしたんだ。だっさ!』
三流大学でも、楽しくやっている。僕は満足だ。
『底辺で楽しくやってるですって?なっさけな~い』
馬鹿にしたように笑い、蔑むような目で僕を見た。
『もういいわ!役立たずを相手にしてるほど、暇じゃないの』
君は、いつも、僕を…
『さっさと帰りなさいよ!頭の悪いブスがまって…っっ!!』
最初のコメントを投稿しよう!