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「だって、男の人と食事に行ったことはあるけど、いつも自分から誘っていたんだもの。
誘われたのは、初めて………。
それに、あんな素敵な人となんて緊張しちゃうし、
もし、うまくいかなかったら、すごく辛いもん」
ああ、いつも頼り甲斐のある先輩が、
今は少女のように頬を赤らめて不安気に目を潤ませています。
令士さんがいなくなってからというもの、
他人の幸せをちょっぴり疎ましく感じてしまうことがありました。
でも、今は違う。
私はいつもお世話になっているぶん、
先輩を全力で応援しようと決めました。
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