第1章

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蔦って手入れしたり出来るんだろうか。。。? なんだか生えっぱなしにしてるイメージだけど。。 それに、なんだかメンドくさそーだし。。。 ま、いっか。 そんな彼女は建物の入り口にあったボードを見逃さなかった。 そこには、はっきり"カフェ"の文字が書いてあった。 『カフェ。。。わ。。さび 。。。。。わさび!?!?!』 なんともカフェには似つかわしくない名前だ。 わさびという単語を聞くだけで、鼻の奥がツーンとしてきそうな感覚だ。 なんでまた、こんな名前に。。。。 もしかして、わさびを使ったスイーツがあるとか? それとも、ランチメニューにわさびを使ってるとか? わさび農園が近くにあるとか。。!? 一瞬いろんな考えが頭を飛び交ったが、最終的には まぁ美味しければいいか。と一応考えがまとまった。 つくづく適当な性格だ、私も。 そこで、彼女はよしっと軽く鼻を鳴らし 店の中に足を踏み入れることにした。 初めての店に一人で入るのはやはりどこか緊張する。 "カラン コロン" 思い切って、木製のドアノブを引くと、カフェらしい音が辺りに鳴り響いた。
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