ただ滔滔と

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ただ滔滔と

 突然だが私は流されるままに生きてきた。 小さな頃からずぅっと、その日、その時、その場に合わせて。自分の意見を述べたところで、どうせ無駄だと分かって居た。 だから、もっともっと小さな頃から私は自分の意見を伝える術が分からなかった。  何を言っても、私の意見など意味は無かった。 何を言っても、何をしても。私の評価が変わったことなどない。  何もかもが無駄だった。  そのうち自分からは何もしなくなって。 でも、成長するにつれて意見を求められるようになった。自分から行動する事を求められた。
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