思わぬ再会

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二回戦はひどいことになった。 家に帰るまでも待てなかったスナイパーはみんなと別れてからすぐそこのラブホへ。 いかにもなインドの王宮みたいな屋根に玉ねぎついてるとこ。 インドに謝れって感じの。 怒ってるけど 「わ~、どれにしよ!」 中もだいぶいかにも 「和室ってなんかヤラシイね」 ちゃんと選ばせてくれる。 「ここテレビ大きい!映画でも見る?」 「大画面でヤラシイの見る?」 「バカ」 「はい決定、時間切れ」 一之瀬さんがピッとボタンを押して部屋が決まってしまった。 大画面でヤラシイやつの部屋。 部屋に入ると、わかっていたけど わかってたんだけど 何を怒ってるのか聞く間も言い訳する間も無く キスは助走もなく一気に深く最高潮。 これだいぶ怒ってるな。 コートを落とし ニットの中に手がスルスル入って触るだけ触ったら 邪魔だったのかニットをまくり取り やっと唇が離れた。 「怒ってる?」 「知らない男に笑うな喋るな距離が近い」 「妬いてたんだ、可愛い」 「はぁ?」 「そんなに私のこと好きなんだ」 急に切なさをプラスした目が私をジッと見つめ 前髪を梳き撫で そのまま唇をスッと撫でた。 「好き過ぎて…おかしくなりそうだ」 一之瀬さんの首に手を回して私がキスをすると 一之瀬さんは腕の中に私を包んだ。 甘い優しいキスで 2人の甘い吐息が重なり合って部屋を埋め尽くす。 「ユイ…」 「ん…zzz」 私はそのまま一之瀬さんの優しい腕の中で眠りに… 「んーーーー!!」 つけなかった。 窒息するかと思った。 さっきの優しいキスはどこいった。 「せっかくこんなとこ来たのに  何を早々寝ようとしてんだ」 「や…だって」 「隠すな」 剥ぎ取られたシーツ スナイパーは容赦なく狙いを定める。 ジタバタする足と腕は押さえられ 「声聞きながらやりたい  我慢すんなよ、隣近所気にしないでいいのに」 二回戦開始。 声を聞きたいとか言う変質者は声を出させることに徹しそりゃもう酷いことを… R18ナウ しばらくお待ちください。 「ユイ?大丈夫?」 「ムリ…」 「可愛いかったけど~」 そりゃよかった… ご機嫌も直ったようで… 「さ、ヤラシイテレビでも見るか」 「はぁ…?」 そう言ってつけた大画面テレビ 真っ暗にした部屋に液晶の灯り 「あ…あーーうしろ!逃げて!」 「うっせぇな黙って見ろ!」 素っ裸でホラー映画 「声気にしないでいいからいいね!」 「だろ?」 めでたしめでたし
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