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__ 01夢と現実
▼ Taiki
潤んだ大きな瞳
グロスが取れかけた形の良い唇
乱れた綺麗な栗色の髪
口元から微かに漏れるアルコールの香り
そして、ベッドに座り込む彼女は俺の腕を引こうと綺麗な細い手を伸ばして、
「 大輝… 私を抱いて?」
彼女は俺の腕を掴んでそんな難しいお願いを平然としてきた。
…開いた口が塞がらない
ずっとこうなることを願ってたけど
ここで手を出したら順序もクソもない…
望んでた始まりとは真逆の始まり方をしてしまう
腕を引かれてよろけてベッドに片膝をつくとスプリングがギシッと軋む音が静まり返った部屋に響き渡った
大「 …千晃さん流石に酔いすぎですって ( 苦笑 ) 」
理性が崩壊寸前で悩みに悩んで致し方なく出した答え
女性からの誘いを断るのは失礼ってのはわかってるけど、こればかりは仕方がない
俺なんかが簡単に触れていい人なんかじゃない高嶺の花
俺は千晃さんが好きだけど、
_____ 千晃さんはにっしーの彼女
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