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千「 なぁに?」
曇った表情のままの千晃さんに
俺は、子供じみたお願いをしようとしている
大「 今日は俺の誕生日なので、俺以外の人の名前を出すのは禁止にしてほしいです。」
あーあ、呆れられるかな
言ってから後悔しつつ、千晃さんの表情を伺っていると
ふふっといつもの可愛らしい表情と共に
千「 それが私から大輝への誕生日プレゼントになるの?」
大「 おかしいですか?……まあ、おかしいですよね(笑)けど、欲しいものはこれといってないし… 」
どれだけ貴女を欲しがったって無理だとわかっているから、せめて今この時間だけは貴女を独占していたい
千「 おかしいとは思わないけど、それは誕生日プレゼントにカウントされません!だから、欲しいもの見つかったらいつでもいいから教えて?」
ニコニコ笑う千晃さんって本当に卑怯だと思った
大「 なら、誕生日が終わるまで一緒にいてください 」
断られるとわかっていても、どんなプレゼントよりも千晃さんとの時間が欲しいと思ってしまった
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