秘密のアジト

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 スマホのアラームが鳴って亜実花は目を覚ました。  亜実花は汗ビッショリだった。 「シャワー……、その前に水……」  亜実花は冷蔵庫から麦茶を出し、グラスに注いだ。  亜実花は電気代を節約するため、なるべくエアコンは使わないようにしていた。昼間はさすがに無理だが、夜は窓を開けていれば何とか眠れる。  しかし、ロフトはダメだ。風が来ない。昼間の熱気がこもっていて、同じ部屋ながら別世界、温室と化していた。  夏の間だけ、亜実花はリビングで寝ることにした。  亜実花は悩んでいた。今日何を着ていくか、を。  夕べ、桜井と約束をした。ランチを一緒に、と誘われた。  夕べコンビニで桜井と約束をしたあと、亜実花はどこをどう歩いたのか覚えが無いが、無事にアパートには帰り着いた。  せっかく買ったサラダ巻きも、胸が一杯で食べられなかった。  明日、何処に連れてってくれるのかな。  期待でお腹が一杯だった。  しかし、経験値の低い亜実花は、ランチを食べる以外はどうすれいいのかわからなかった。  何を話したらいいの? トイレに行きたくなったらどうすればいいの? 自分が食べた分は自分が払うんだよね? 車で迎えに来てくれるって言ってたけど、ガソリン代出した方がいいの?  スカートとズボン、どっちにしよう? お化粧はどの程度すればいいの?  悩みながらも亜実花は夕べ買ったサラダ巻きを食べていた。お腹が鳴ったら恥ずかしいし、ランチだって、あんまりバクバク食べたらみっともないし。 「ヤバッ」  のんきに悩んでいる時間は無い。  亜実花は急いでシャワーを浴びた。  
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