プロローグ

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 街外れにある小さな喫茶店、作家喫茶〈さっかふぇ〉。  常連客のほとんどが小説家―――所謂(いわゆる)作家と呼ばれる方々のためこの名前が付いたとか元からだとか、そんな噂のあるお店。  昔ながらの西洋のカフェをイメージして作られたそのお店は、レンガ作りで格調高く、若者が一人で入るには少々敷居が高い(たたず)まいをしている。  そんなお店に今日、暑さに耐えかねた一人の少女が訪れる。
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