ベッド

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俺は慌てて昨夜の記憶を掘り起こす。 昨日は、担当している店のクレーム処理に行っていた。 そして延々と吐き出される八つ当たりの様な苦情に疲れはて。 マスターの店で気分転換しようと寄ってみたんだけど。 あいにく時間が遅く、もう閉店間際だった。 マスターは「構いませんよ」と言ってくれたが、俺が申し訳なくて店に入れずにいると、「それでは、ちょっと付き合って貰えますか?」と、店の斜め向いにある居酒屋へと連れて行かれた。 軽く飲むつもりの筈が昼間のクレーム客の言い草を思い出してムカついてきた俺は、急ピッチで酒を呷(あお)り。 空きっ腹で急激に胃に流し込まれたアルコールのせいで、俺は不覚にもマスターの前で酔い潰れてしまった…んだっけ…?
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