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直人が高校へ行くことができるようになった時から、奈美は直人に『おじいちゃんね…直人さんの高校の卒業式の日に新調した紋付きはかまを着てお祝いをすることが夢なのだから…』とひっきりなしに言いまして、高校を卒業してほしいと強要しましてプレッシャーをかけていました。
そうしたことが原因で、直人は生活態度が悪くなっていたようでありました。
今は義妹二人がお受験モードになっている…
多香子は、公立の進学校一本だけにしぼって受験対策に乗り出したところ…
なえちゃんについては、高知県にある超名門の私立学園の幼稚部に合格させることを最優先にしているために奈美はつきっきりでなえちゃんのお受験対策に追われている…
直人がいる私立高校は女子と男子が別々の校舎になっていて、男子は進学コースしかない…
ペースが遅い子でも全員進学しろと言うコースでありましたので、直人自身の気持ちは、どのようにしていいのか分からずにとまどっていました。
直人自身がそのようになってしまった原因は、家庭内のいびつな家族関係にもありました。
義母の奈美は、直人の実父（管理職だったがハニートラップに引っかかったことが原因で自殺）が当時部下だった男性の娘でありました奈美を無理やり犯した事件が原因で実母が自殺をした責任を取る形でサイコンをしたので直人の義母になりました。
奈美はその時に妊娠をしていましたが、その時に胎内にいた赤ちゃんは流産をしてしまいました。
多香子は、ハニートラップで実父を自殺に追い詰めた男（奈美の元カレ）の子でした。
一番下のなえちゃんは、奈美の２へんめのダンナとサイコンした時に義弟に犯されて妊娠した時にできた子でありました。
ひさとは、２へんめのダンナが自殺してから数ヶ月後に奈美とサイコンをしたダンナでありました。
そうした複雑な事情を抱えていたことから、直人自身の気持ちはより複雑になっていました。
他にも、直人自身がダラクをしてしまった原因がたくさんありましたので、直人自身はどうすることもできずに苦しみ続けていました。
夜更かし、朝寝坊、チコク、ハヤベン…
直人自身がそのようになってしまった本当の理由は何であったのか？
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