水のないプール

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3 時は午後12時過ぎのことでありました。 場所は、多度津町内にあります私立高校の直人たちがいるクラスにて… 直人は、本山駅で代替バスを降りたあと駅から歩いて私立高校へ行きました。 直人が着いた時、教室は自習となっていましたが、自習をしている生徒はひとりもいませんでした。 スマホを出してオンラインゲームのバトルをしたり、マンガ雑誌や単行本を読んだり、アイチューンで音楽を聞いていたり… 生徒たちは、先生がいないから遊びたいホーダイをして過ごしていたので、勉強のペースが大きく遅れていました。 フツーは6時間授業でありますが、直人がいるクラスの生徒たちは自習の時間に遊びたいホーダイをしてばかりいますので、1日8時間授業…場合によっては勉強が分かるまで10時間授業になる場合もあると言うことでありました。 話は戻りまして… 直人が教室に入った時に、直人が座っている席のとなりの席に座っている男子生徒が直人に声をかけてきました。 「おっ直人…今来たのかよ。」 「ああ…」 「オメーよかったな…(教科担当の先生)は、当分真備(まきび・岡山県)に帰ることになったから当分の間休みだぜ…」 「ホンマかよ…」 「ああ…」 「直人…行こーぜ。」 「ああ…ガッコーにいてもつまんねーしよ。」 このあと、直人たちは仲間たち6人と一緒に教室を抜け出して、敷地の裏口から脱走をしたあと、いつものように丸亀市内へ遊びに出かけて行きました。
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