廃ビルの屋上

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屋上の入口も鎖で施錠されていたが、簡単に飛び越えられた。 そして、そこは土手側の空が一望できる絶好の鑑賞ポイントだった。 すでに花火大会が始まり、空には花火がいくつも打ちあがっていた。 俺たちは床に座ると、持ち寄った飲み物や菓子を広げた。 「最高の場所だろ?」 遠藤は自慢げにそう言った。 俺たちも、確かにそう思っていた。
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