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外出許可
医者から柊は外出許可が出された。
その医者はもうどうも出来ないのだろう。
悲しそうな顔をして私にお辞儀をした。
柊は久しぶりに外に出て眩しかったらしくフラフラしていた。
どこも詳しくない私は結局アパートについた。
いつものように本を読んで私は柊に無言で寄り掛かってみた。
人はとても暖かくてその温もりに飲み込まれそうになった。
私の心はこんなにも冷たいのに。
突然頬から塩水が一つ落ちた。
私はバレないようにベッドに入った。
そこから記憶が曖昧だ。
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