寝心地のいい場所

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寝心地のいい場所

次の日は休日だから調子に乗って君を見ながら本をずっと読んでいた。 そのせいで朝ぐっすりと君の足の上で寝ていた。 柊に髪を撫でられて何かを言われた気がした。 少し目を開けるとタツナミソウの花のいい香りがした。 私の寿命は尽きないのだから分けられたらいいどれだけいいだろう。 そう思いながら頭に触れる手の温もりで二度寝をしてしまった。 幸せの意味も良くわからないけどこれは私にとっての幸せだった。 全部君のおかげだ。 ねぇ幸よ逃げないで。 ずっとここにいて下さい。
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