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4/17日
色々思い出した。
いつのまにかもう夜に変わっていた。
見つかった時既に胸に転移していたそれは、人がよく死んでしまう病気の一つだった。
入院してから彼女は週に3回病院で寝てそのまま大学で行く。
いつもありがとうと彼女に言うと「なに言ってるの。」と決まり文句で今日も朝が始まる。
僕は白く無駄に広い病室で桜を見たり小説を読んで時間を潰す。
夜君が来て今日のことを話してくれる。
それが僕の今の楽しみなのだ。
でも君は楽しそうじゃない。
君の重荷になっているのだろうと思う。
そんなことを考えていると彼女が「居たくているのよ。」と無表情でかつ悲しそうに呟いた。
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