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まだ半分は残っていたお茶が、
勢いよくピンポイントで上手い具合に
秀くんのズボンにかかった。
「何すんだ、冷てぇだろ」
やばい。面白い。
まるで、お漏らししたみたい。
私がハンカチを差し出すと
秀くんは股間を拭いた。
偶然にも一部始終を見ていた生徒は大笑い。
わたしは耐えようと思ったけど、
つられてちょっと笑ってしまった。
「おまえ笑ったな」
秀くんはイタズラっぽい笑顔で私を指差しながら言った。
お茶を引っ掛けたわたしが笑っちゃまずい場面だと思う。
首を横にふり、
「笑うほど面白くないもん」
と否定した。
秀くんは落胆して怒った顔つきになった。
「着替えないのに、どうしてくれる」
「私のジャージか
スカート貸すから許して。
どっちにする?」
秀くんは笑った。
「スカート選ぶ馬鹿がいるかよ」
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