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「いやいや、私は飽き飽きしているんです。毎度同じ仕事、同じ生活。ただ同じように動いているだけだ」
「なるほど…」
彼女が呟く。
「あなたがうらやましい。生き生きとして見える」
「私が?見えるだけですよ。いまの時代、アンドロイドも人間もそう変わりませんよ」
彼女はなぜかむくれた。
「確かに。人工皮膚とかで一見どっちか分からないし……違うと言えば病気にならないことか。いや、メンテがあるし、大して変わらないな」
私が言う。
「些細なことですよ」
彼女の言葉に「そうですかね」と返す。
「やっぱり固い。頭のネジ緩めたらどうです?」
……また言われた。
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