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車に乗って鍵をかけすぐに走り出した。蕾は小刻みに震えながら涙目でこっちを向いた。
(あぁ涙目でこっちを向いてくれてる…すごく可愛い…もっと壊して泣き叫んで欲しい…)
心の中で蕾に酔いしれていた。
「な、なんで、こんな事するの、警察に行くから。それよりおろして!」
「うるさい」
一言声をかけ車を止めグローブボックスの中から千枚通しを取り思いっきり蕾の右ふとももを突き刺した。
「い、っ痛い、痛い、痛いやめて」
勢い良く血飛沫が飛び散り辺りが真っ赤に染まった。
「大人しくしてないから罰だよ」
優しい口調で語りかけ笑顔をで笑いかけた。
蕾から見たらただの横暴で恐怖でしかなかった。
刺した千枚通しを抜くとみるみるうちに蕾の右ふとももから血が滲み出てきた蕾はふとももを抑えながら苦しそうに泣いていた。
(やっぱり泣き叫ぶ蕾も最高に興奮するなぁ、まあでもまだ俺の事が好きかも知れないからあまり乱暴はやめとこう)
「な、なんであっ私がこんな酷い目に合わなきゃいけないの、痛いよった、助けてお願い」
「大丈夫、もう痛い事はしないよ、蕾が大人しくしてたらね。今から俺たちの楽園行ってそこで手当てをしてあげるから」
優しく語りかけ隼人は後ろで震えながら下を向く蕾を一瞬見て笑みを浮かべ直ぐに車を再出発させた。
30分程かけレンタルボックスがある場所についた。
「蕾!ついたよ、もう大丈夫だと思うけど逃げようとはしないでね、左のふとももに穴をあけたくはないよね?まあその足じゃ逃げれないけどね」
逃げる気力も抵抗する気力も無く、無言で頷く。頷いたことを確認した隼人は直ぐに扉を開け、蕾がいる後部座席の扉を開けた。まるでハイヤーの運転手のようなドアサービスだ。ドアを開けたのだが、蕾は恐怖と痛みで降りれなくなっていた。
「しょうがないなぁ、動かないでね」
動けない蕾を降ろしお姫様抱っこをした。抵抗する事なく素直に抱かれながらレンタルボックスの中に入る。レンタルボックスの中に電気は通ってなく真っ暗だったが月の光が入りうっすらとベットが見えた。そこに蕾を降ろしドアを閉め、懐中電灯を角に上向きにおき、ベットの隣に座った。
「なぁ、一ヶ月前に俺の事を振ったのは誰かに脅迫されて仕方なく振ったんだろ?まだ実は俺の事を大好きなんだろ?」
隼人が問いかけるが何も答えずに沈黙だけが過ぎていき、何も答えない蕾に再度問いかけてみた。
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