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しばらくすると、レイの体に変化が訪れた。
「……――っ、う、」
ただの異物感でしかなかった体内の振動が、あきらかに快楽を誘発しはじめて、レイの中心はいちども触られないまま濡れ始める。
「あ……っ、や、」
曽川はパソコンを開いたまま、ちらりとレイを見ると、満足そうな顔をした。
「効いてきたみたいだなー」
レイは唐突に訪れた強すぎる快感のために、涙をためた瞳で曽川を見つめた。
その男がサディストで、レイを楽にしてくれるはずがないことをわかっている。
それでも。
「これ、けっこう腫れてんな。ヒビくらい入ってんじゃねーの」
曽川はレイの腫れた脇腹を指で押した。
その瞬間、レイの体がびくんと大きく跳ねた。
「何されたの?」
曽川はレイの反応を気にするふうもなく、なぜか会話を続けた。
脇腹に継続的に与えられる痛みが電流のような快感になって全身をめぐる。
レイは曽川の会話に応じるどころではなく、悲鳴のような短い声をあげながら、何度か、射精を伴わずに達した。
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