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光の撮影が終わる。1発OKだったようだ。その早さに思わず舌を巻く。本人も嬉しいのだろう、スキップ気味に光が戻ってくる。
「ただいま」
「おう」
「何話してたの」
「別に何も」
「あっそう。後で撮ったの見せてもらお」
やめろ、と言いかけるがスタッフに呼ばれてしまいそれは叶わなかった。先ほどまで光が立っていた位置に立つ。ここまでカメラを近づけて撮られるというのは初めてのことで、普段は緊張しない晴夜も鼓動が早くなる。そんな中軽く説明を受ける。
「じゃあ、音お願いします」
曲が流れ始める。とにかく歌えばいいんだな。そのことだけに集中することを考え、晴夜は歌い始めた。
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