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「どうだ晴夜、アイドルは」
どうだと言われても、上手く言葉を返すことができない。面白さも楽しさも難しさも全てないわけではないがあるとも言い切れない。ただ今は与えられたことをやることだけに集中している。その与えられたことを失敗してしまって今はそれどころでもないが。
「分かりません。そもそも、アイドルがよく分かってないのに」
「だろうな。でも、俺たちがそれを変えてやる。今日のコンサート、その目にしっかり焼き付けろよ」
他の人間が言っていたら何を言ってるんだと思っていただろう。しかし、晴夜は美村のストイックな姿を見てきた。その姿を思うとこの言葉はまっすぐ入ってきた。
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