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家から電車で2時間
その後バスでさらに30分の山間に祖父母の家はある。
あの日から数日が過ぎ、私は今祖父母の家にいるわけでありまして。
普段どこに買い物に行くの?
と、不思議に思うくらい何もない所なんだけれど
いつも祖父母の家に行けば
毎回豪勢な肉や野菜や果物がこれでもかと言うほど食卓に並ぶので
え????だったのだ。
そして今日も…
「雪ん子や 肉食え」
じいちゃんがすすめてくるのを
ただうんうんと頷くだけのばあちゃん
「え、もういらないよ…明日全部丼にしようよ…」
「わげぇがらこそ食わねばいげねぇだす」
今度はばあちゃんがそんなことを言うわけで。
するとじいちゃんが
「ちげどばっさま。雪ん子ば ばっさまのたまごでとじとるアレが好きなんだず」
な、雪ん子?
と言わんばかりの目。
「…そうそう。たまごとじの好きなの。」
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