祖父母

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そんな会話をしながらも 私の心はどこかへ飛んでいってしまったのではないか、と思うほど何も感じなかった。 そんな私を見かねたのかじいちゃんが 「雪ん子、まだ日が高い 遊んでごい」 シワシワの大きな手で私の頭を撫でながら優しい口調でそう言った。 正直動くのもだるかったし、何をしていても同じだったから嫌で嫌でしょうがなかったんだけど、じいちゃんとばあちゃんに心配かけるのも嫌だったし、所詮私は他人。 最後までいい子でいよう…という気持ちもあるから 「うん。わかった。日が暮れる前に戻るね!」 取り繕ったように笑ってみせた。 ばあちゃんはそんな私を見て少し悲しそうにしてたけど、ばあちゃん大丈夫。もうすぐ私は居なくなるから…だから気にしないで 目で語ったよ。 ばあちゃんにそれが伝わったかはわからなかったけどいいんだ。 「行ってきます。」 水筒とおやつを持って元気よくそう言った。 じいちゃんばあちゃんが見えなくなるまで元気に走って見せた。 見えなくなった後はゆっくり歩きながらどう一日を過ごすか考えていた。 ああ。日が暮れるまでどこかの草むらにでも入って時間を潰そう… あんなに大好きだった場所なのに 今じゃモノクロの世界にしか見えない。 お父さん、お母さんの子供じゃない だからここも私の場所ではない あんなに来たかったのにその事実がどうにも悲しくて仕方がなかった。
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