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ソネットが慌てて呪文を投げる。
「クゥ……」と満足そうな吐息が洞窟に響く。
「どう、どう! わかってる!! わかってる!! 帰ってきたら気のすむまで、撫でてあげるから!!」
小悪魔はどうにかワイバーンを鎮めたようだ。
「すると、今度の女は遊びじゃないってこと?」
アデリーヌは頬を紅潮させた。年季の入ったバウチャーが生涯の伴侶を欲しがっている話は各方面から伝わっていた。
ただ、それが憶測やガセネタの域を超えたことはなく、ソネットは何度も煮え湯を飲まされたという。
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