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中学校の前をいつも歩く少年がいた。
何歳くらいなんだろう?
服装はいつもバンドマンみたいに着こなしてて、髪の色はまさかの銀髪。顔の造作も良い。
モテるだろうなぁ。
多分、あと三日後に異世界に飛ばされるタイプだ。
いつもは車で通りすがるだけだが、たまたま先日は私が徒歩だった。
「あ、もしやと思ってたら…来た来た。あの人だ」
高校生かな?
中学生はもう教室にいる時間だし…。
でも、制服は着ていないし…何よりあの髪色は校則に引っかかるだろう。
高校行ってないのかな?
あまりジロジロ見るわけにも行かないので、それとなくすれ違う瞬間に顔をあげた。
……っ!!!!?
完全に老人だった。
しわっしわの顔。
えぇっ!?
思わず振り向いちゃったよ。
それはお孫さんの服とかなの!?凄いジャラジャラしてるけど!今にもギターを掻き鳴らしそうだよ!
ってか、その髪色!!!白髪かよ!!!
なんだぁ………ずっとイケメンなお兄さんかと思ってたよ…。
若そうに見えたんだけどな?
肌が白いからかなぁ…皺が分からなかったなぁ…。
いや、びっくりしたぁ。
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