≪プロローグ≫

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≪プロローグ≫  竹が鳴いていた。  ───さわさわ さわさわさわ  天を突く、遥か高い位置で。  ───さわ さわさわ  満月の夜。  ───さわさわさわさわさわ……  その悲鳴は、竹と竹の間に潜む闇に吸いこまれ、尾を引きながら流れていった。 《つづく》
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