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「実は二人に秘密にしてたことがあるんだ」
ミズキが改まった様子で話し始めた。
「なんだよ秘密って」
良いことなのか、悪いことなのか何も想像がつかない。
「実は…」
俺とタケちゃんは息を飲んだ。
「実は…。僕、結婚しました!」
「本当かよ、結婚?えっ、いつ」
「嘘でしょ。相手は?」
突然のことに、クエスチョンマークが止まらない。
「話せば長くなるんだけど…」
そんなとき、ふとアイスの棒を見ると当たりだった。
「あっ、当たりだ。おばあちゃんアイス当たりだったよ」
「おい、カズ。お前は昔と変わってないな」
「そうだよ、僕の結婚の話とアイスどっちが大切なの」
昔に戻ったみたいで、こんな平和な時間が懐かしくて少し涙が出そうだ。
二本目のアイスを食べようとした時だった。
「美味しそうだね、私暑くて死にそうなの」
どこかで聞いたことのあるセリフ。
白いワンピースに麦わら帽子…。
「やぁ、久しぶりね」
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