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人類は滅亡するんだろうなあ、と、人類は思った。
別段、大きな戦争があったわけでもない。
人類の生殖能力が低下したとか、そういうこともないのだ。
平均寿命も、一部の紛争地帯を除けば百歳を超えている。
ただ、とにかく人口が減った。
手っ取り早く頭数を増やすため、人類は、人類の遺伝子を元に、人類と同じ素材で、人のようなモノを量産した。
美しく、老いず、遺伝情報を持ち、生殖能力を持つ、女性型の人造人間だ。
このアンドロイドが男性型でなかった理由としては、表向き「妊娠期間中を考慮した生殖効率のため」とのことだった。
実際の所は単に、開発者が男性だったからである。
しかし、何故か彼女らは妊娠しなかった。
そうこうする内に、世界人口はついに危険水域まで減少。
その頃には「せめて人造人間だけでも数を増やそう」という名目で、女性開発者が男性版人造人間を開発していた。
人造人間同士の生殖は問題なく可能なようで、ひとまず、人類は肩の荷が下りたような気分になった。
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