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真夜中2時 普段ならこんな時間に出かけたりしない。これでも私は女だし、一応身の危険だって感じる。 だけど今夜は違った まるで引き寄せられるように、私は指さされたお店(だと思う)に向かって、歩いていた ま、どうせ今夜も眠れないだろうし… 空を見上げれば、綺麗なまん丸のお月様が輝いていた 視線を空から戻すと、目の前には目指していた建物が、突然にそこにあった 「いつの間に…」 私が驚いていると、まるで私を招き入れるかのように、扉がゆっくりと開かれた ゴクリ、と1度唾を飲み込んだ 怪しい…… 明らかに怪しい…… そうは思っているのに、私の体は私の意志に反して、その扉の奥へと吸い込まれて行ったのだった
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