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「サラー!誕生日おめでとう♪」
「イタッ!ちょ、ミズキンダ!」
満面の笑みで炬燵ではなくなったちゃぶ台の向かいに座るサラメンコに至近距離でクラッカーを鳴らすミズキンダ。
「今日のランチは特別にワテが用意するからね!」
「あー……うん、ありがとう?」
はりきるミズキンダと違ってなんだか複雑そうなサラメンコ。
ギシッ
「ねえ、ミズキンダ」
ミズキンダがちゃぶ台に手をかけ立ち上がろうとした時、サラメンコが声をかけました。
「なぁに?」
急に声をかけられ、大きなお尻を突き出しへんとこな格好のミズキンダ。
「祝ってくれるのは嬉しいんだけど…………私の誕生日、先々月だよ?」
「……は?そんなの知ってるよ?」
そう、サラメンコの誕生日は6月の21日です。
「もう8月だよ?アッキーでさえ過ぎたしゲタくんや粉屋の親父の誕生日のが近いよ?」
「そーだねー」
「ミズキンダ、あーた私の誕生日の時なんて言ったか覚えてる?」
「覚えてるよー」
「誕生日祝いは明日するって言ってたじゃん!」
「おー、言った言った」
ちょっぴり拗ねてるサラメンコに対して開き直るミズキンダ。
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