7人が本棚に入れています
本棚に追加
「昨日からすれば今日は明日。明日からすれば明後日は明日。生きてりゃ毎日明日は来るんだよ!」
「いや、私の誕生日の明日は6月22日しかないよ」
「てへ、ごめんちょ。仕方ないから先にプレゼントをあげるよ」
笑って誤魔化すミズキンダがごそごそと取り出したのは50センチくらいの包装された袋。
文句を言いながらにやけ、中身を見て固まるサラメンコ。
「……ミズキンダさん?」
「なんだね、サラメンコくん」
「なんですかこれ?」
「ん?見て解らんかね?ケーキだよ」
「いや、確かにケーキだけど……何故オムツ?」
そう、中身はオムツケーキでしたー。
「は?6月21日。つまり語呂合わせでムーニィ、はかせるオムツの日でしょうが!」
「……おかしいな、確か私の記憶だと夏至。一年で一番日が長い日のはずだよ」
「ワテ知らねーな。」
そしてポケットをごそごそして更に何かを差し出すミズキンダ。
「あ、絹のぱんちゅが欲しいって言ってたからこんなのも用意してみた」
「わー、ありが……なんですかこれ?」
中身を見て再び固まるサラメンコ。
「ワテが折り紙で作ったイチゴのぱんちゅ」
「絹じゃないやん!ゴワゴワではけるか!絹で作れ!」
「あはは」
「あははちゃうわ!」
「まあまあ、ランチの用意してくるからこれでもつまんでて」
ぷんすこサラメンコに気にしないミズキンダ。
「……え、なにこれ?」
「ハムスタークッキー」
今からご飯だと言うのにクッキーを出してキッチンへ向かいました。
最初のコメントを投稿しよう!